Liberty Mutualがベンダー変更に備えたAI基盤で障害時も稼働継続

米保険大手Liberty Mutualは、Anthropicの「Fable 5」が国際利用から約3週間停止された際も、別プラットフォームへ切り替えて業務を継続できたと説明しました。背景には、18か月前に同社が構築した「AI backbone(制御プレーン)」があります。
同社は特定ベンダーや特定フレームワークに固定せず、今後6か月で信頼できる選択肢を見極めて変更できる柔軟性を重視しています。
backboneはセキュリティ、アイデンティティ、オーケストレーション、ツール制限、エージェント挙動を定めるポリシーなど約50の部品で構成され、相互運用性を前提に独立して入れ替え可能だとしています。
実行部分(ランタイム)ではAWSのAmazon Bedrock AgentCoreを採用し、エージェントを「動かす」役割に限定したと述べました。
さらに同社はエージェントを分業する「ソフトウェアファクトリー」を運用し、保険商品向け電子文書のオンボーディングで、初期導入では約1週間で約3か月分の作業を実現したとしています。
自動化は完全自律ではなく、人が起動や停止、レビュータイミングを決める運用で、待ち時間の削減と品質確認を両立しました。
また、バックボーンに可観測性を組み込み、参照情報や利用アイデンティティ、許可されたツールを記録し、MLflowとゴールデンデータセットで回帰評価も行うとしました。
加えて、ベンダー変更に備え契約期間を5年から1年へ短縮し、価格性能に応じてワークロードを振り分ける方針です。
同社は、保険業として本番投入前に人の承認を必須とし、エージェントの暴走を避ける姿勢を強調しました。

参照元:2026/07/08 「The AI architecture that let Liberty Mutual shrug off the Fable 5 outage」 https://venturebeat.com/orchestration/the-ai-architecture-that-let-liberty-mutual-shrug-off-the-fable-5-outage

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