スタンフォード大学の元学長で、元ジェンentech幹部のマーク・テシエ=ラヴィーニュ氏が、AI創薬スタートアップ「Xaira Therapeutics」の活動を軸に公の場へ再登場しています。
同氏はサンノゼで開かれたSynBioBetaなどのバイオ関連会議で、XairaがAIを使ってタンパク質を新規設計する取り組みを説明しました。
Xairaは2024年4月にステルスから事業を開始し、10億ドル規模の資金調達を発表していました。
さらに同社は、研究者がAI学習に利用できる数百万細胞のデータセットを昨年公開したとされています。
講演では、同氏とAnthropicのライフサイエンス責任者エリック・カウダーラー=アブラムズ氏が、AIが創薬の候補選定を改善し臨床試験の失敗を減らす可能性を語りました。
一方で、同氏の再評価には複雑さもあります。
テシエ=ラヴィーニュ氏は、共著論文に関するデータ操作や研究不正の疑惑でスタンフォード学長を3年もたたないうちに退任していました。
スタンフォードの調査委員会は不正行為は認めなかったものの、研究室の監督不足や誤り修正への取り組みの弱さを指摘しました。
またSTATの会見では、無記名の批判として「何も認めず、すべて否定する」姿勢をめぐる記述が読み上げられ、同氏はXairaの取締役会や科学顧問が雇用前に精査したと述べました。
さらに、テシエ=ラヴィーニュ氏を追及したスタンフォード学生記者セオ・ベイカー氏の新刊も話題となっており、同氏は自著が35年の科学者・研究者としての経歴を正確に表していないとの見解を示しました。
復帰の動きは、AI創薬の期待と、信頼をめぐる過去の論点が同時に残る形になっています。
参照元:2026/05/24 「A Complicated Comeback for Stanford’s Ex-President」 https://www.theinformation.com/articles/complicated-comeback-stanfords-ex-president
この記事へのリアクション
このニュースをどう受け止めましたか?



コメント