AIの水使用はデータセンターだけの問題ではなく、AIサプライチェーン全体が影響しているとする指摘が出ました。XylemとGlobal Water Intelligenceの1月報告では、AIチップの製造工場や、それを支える電力を作る発電所の水使用がデータセンター本体より大きいと示されています。
過去のデータセンターは冷却のために多くの水を使っていましたが、ハイパースケールのAIデータセンターは循環水や液体を配管で閉ループ化するなど効率化を進め、淡水使用を50%から70%減らせるとされています。
例えばマイクロソフトのウィスコンシン州のFairwater複合施設の初期段階では、年間の必要水量はオリンピック用プール約4杯規模だと、ブラッド・スミス氏が会場開所時に述べました。
一方で、蒸発型冷却をやめると電力を多く消費する機器が増え、その分電力網側の負担が増える可能性があります。
報告では、AI関連の水使用は2025年の6.26兆ガロンから2050年に倍増以上する見通しで、世界のデータセンターの40%と半導体工場の29%が水ストレスの高い地域にあるともしています。
また、水の「消費」と「使用」には差があり、発電所は冷却で使っても90%以上を水系に戻すため、必ずしも不可逆的な消費とは限らないと説明されています。
技術面では、マイクロソフトがFIDO Techの漏水検知システムを導入するなど、自治体の水インフラの情報課題にも取り組んでいます。
参照元:2026/05/12 「Water Use Isn’t a Data Center Problem, It’s an AI Problem」 https://www.theinformation.com/articles/water-use-data-center-problem-ai-problem
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