Cognitonの最高セキュリティ責任者(CSO)でスタンフォード大学サイバーポリシーセンター講師のアレックス・スタモス氏は、AIがサイバー攻撃を大幅に自動化し、これまでの防御の前提が崩れていると指摘しました。
同氏は、10月はセキュリティ啓発月間だった一方で、PHPやNodeなどの大きな不具合に加え多数の企業が侵害されたと述べました。
特に、Fireworksのハックで盗まれたAPIキーがCursorへの侵入につながり、悪意あるプラグインが5,000社に波及した事例を挙げ、「連鎖する侵害が継続的に起きている」と語りました。
攻撃者については、ロシアや北朝鮮など国家だけでなく、AIで能力を底上げした多様な集団が関与していると説明しました。
さらに、オープンウェイトモデルの普及により、攻撃側が“キルチェーン”を実時間で回し、脆弱性の発見からエクスプロイト作成までを進められるようになりつつあると述べました。
防御コストが高止まりする一方で攻撃の限界コストが下がるため、対策は「暗黒時代」を短くする方向、すなわち運用監視のAI化やソフトの自動修正、コードの大規模リファクタリングが必要だと主張しました。
そのうえでCISOには、外部のAIレッドチームに依存するだけでなく、自社で攻撃を事前に模擬してリスクを受け入れるよう求めました。
同氏は、Linuxカーネルなど基盤の安全性を底上げし、ワーム化しやすい主要CVEや大規模侵害の減少が進捗の目安になると述べました。
参照元:2026/11/08 「AI broke the cybersecurity world. What’s next?」 https://www.theverge.com/podcast/1029038/ai-cybersecurity-hackers-data-breach-dark-age-alex-stamos
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